革新的な布づくりで世界的に注目を集めるテキスタイルデザインスタジオ NUNOのこれまでの布づくりの全貌を紹介する、初の大型作品集 「NUNO - Visionary Japanese Textiles」(テームズ&ハドソン刊)が今月出版されます。これを記念し、作品集の全写真を撮り下ろした写真家の林雅之氏と独自のアプローチでデザインの領域を広げるコンテンポラリーデザインスタジオ、we+とのコラボレーションによるインスタレーション展示「nuno nuno」が、AXISギャラリーにて開催されます。
作品集を出発点としながら独自の解釈で表現される本展。あらたなNUNOの世界を是非おたのしみください。
ご来場お待ちしております。
開催期間
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2021年12月1日(水) ー 2021年12月12日(日) ※会期中無休 |
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時間
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11:00 ー 19:00
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場所
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AXISギャラリー |
入場料
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無料
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主催・企画
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株式会社布 須藤玲子 |
写真 | 林 雅之 |
展示デザイン
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we+ |
協力
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AXISギャラリー/ HAKUTEN/ 株式会社ショウエイ |
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*会期中は、デザイン専門書店「ビブリオファイル」(リビング・モティーフ 2F)にて作品集「NUNO - Visionary Japanese Textiles」を販売します。 |
オノマトペで紐解くNUNOの世界
展示「FUWA FUWA(ふわふわ)」「KIRA KIRA(キラキラ)」「ZAWA ZAWA(ザワザワ)」など、作品集の切り口として登場する8つのオノマトペを手がかりにNUNOのテキスタイルを紐解きます。様々な素材や表現技法が私達に呼び起こす身体感覚や感情に注目します。
林雅之の写真がもたらす圧倒的な解像度
作品集の制作にあたり写真家の林雅之は、NUNOのテキスタイル426種・約3200カットを3年におよぶ歳月をかけて撮り下ろしました。そこで露わになったのは、糸が織りなす、まるで生きているかのような布の世界です。NUNOのメンバーにも驚きをもたらした圧倒的な解像度のテキスタイルフォトは本展の大きな見どころです。
須藤玲子とwe+の初となるコラボレーション
今回の展示デザインを手掛けるのは「新たな視点と、価値を、かたちにする」をコンセプトに、独自のアプローチでデザイン活動を行うwe+の林登志也と安藤北斗。世界のデザインシーンで注目を集める彼らとのコラボレーションが、NUNOのテキスタイルにあらたな表情を与えます。
■関連イベント
オンライントークイベント AXIS Forum 「原点回帰」vol.6 須藤玲子(NUNO)
新型コロナウイルスによって世界は大きく変わりました。その変化を受け止めつつ新しい未来を築いていくためには、原点に立ち返り、自らのよりどころである「核」を考えることが必要なのではないか。そんな思いからさまざまな領域で活躍するスピーカーをお招きし、お話を伺っています。今回のAXISフォーラムでは、須藤玲子氏をゲストに迎え、時代が求めるテキスタイルのありかたや、これから須藤氏がやりたいことなどを交えつつ唯一無二のテキスタイルを生み出す原動力は何か、その原点についてお聞きします。
当日は「nuno nuno」展の会場からライブ配信を行い、展覧会の見どころもご紹介する予定です。
開催期間
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2021年11月30日(火) |
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時間
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19:00 ー 20:00
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場所
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「nuno nuno」展の会場(AXISギャラリー)からのオンラインライブ配信 |
申込み方法
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Peatixからお申し込みください。 |
主催・企画
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AXIS |
インスタライブ
12月4日(土)20時より、須藤玲子氏、林雅之氏、we+の林登志也氏と安藤北斗氏によるインスタライブを開催予定。最新情報はNUNOのウェブサイトでご確認ください。
■関連情報 作品集「NUNO - Visionary Japanese Textiles」11月中旬発売
ディレクターの須藤玲子氏を中心に、創業者の新井淳一氏、NUNOのメンバーがこれまでに手掛けたテキスタイルから300点をオノマトペを切り口に紹介しています。写真家・林雅之氏による撮り下ろし写真、NUNOのテキスタイルを貼り込んだ装丁による上質なヴィジュアルブックであると同時に、作家・村上春樹氏、建築家・伊東豊雄氏、音楽家・アート・リンゼイ氏、V&Aのキュレーターのアナ・ジャクソン氏などによる寄稿も収録されています。
書籍タイトル:NUNO - Visionary Japanese Textiles
出版社:Thames and Hudson
タイプ:ハードカバー
言語:英語
ページ数:380ページ
その他 :図版610点
プロフィール
須藤 玲子 / Reiko Sudō
茨城県石岡市生まれ。株式会社 布代表。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画、山形県鶴岡織物工業共同組合、株式会社アズ他のテキスタイルデザインアドバイスを手がける。2016年より株式会社良品計画アドバイザリーボード。毎日デザイン賞、ロスコー賞、JID部門賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルス州立美術館、ビクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美術館他に永久保存されている。www.nuno.com
林 雅之 / Masayuki Hayashi
写真家。東海大学教養学部在学中より写真を始め、フリーランスとして現在に至る。プロダクトや家具などのスチルライフを中心に撮影を行うと同時に作品制作活動を行う。主な展示に2009年 代官山ヒルサイドテラス 温室の半屋外空間での展示インスタレーション「景花」、2010年南青山スパイラルガーデンでの「Building Building」、2017年IDÉE SHOP 六本木での「Black and White」などがある。作品集の出版は2005年「mannequins」、2010年 「the secret life of mannequins」(2010年 「Building Building」、2012年「Living Flowers」など。このたび発刊される書籍《NUNO - Visionary Japanese Textiles》では、約3年間に及ぶ制作期間のなかで、400点を超えるNUNOのテキスタイルを撮り下ろした。www.mho.jp
ウィープラス / we+
リサーチと実験に立脚した独自の制作・表現手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。人と、人を取り巻くあらゆる物事・自然環境の間に親密な共存関係を築くオルタナティブな視点や表現を探究しており、近年は、自然現象の移ろいやゆらぎを可視化することで、人工と自然が融合した新たなものづくりのあり方を提案。国内外で自主制作作品を発表する他、日々の研究から得られた知見を生かし、空間デザインやインスタレーション、ブランディング、プロダクト開発、R&Dなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がける。www.weplus.jp