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4FJIDAデザインミュージアムショールーム
ある物体において、それを構成する要素が全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるか否か。これは、同一性の問題を示すテセウスの船のパラドックスの一例で、このチェアも同様に、素材交換を前提とする構造で「異なる存在」へと変化するパラドックス的なプロダクトとして設計した。
元来、職人技術の結晶である家具は完成品としての価値が重視されてきましたが、このプロジェクトではその価値を構成要素ごとに再設定し、世代を超えて受け継がれる新たな家具の仕組みを提案。
チェアの座面は広くアーム位置は低めに設定することで、胡座をかけるような包容力を持たせ、アーム部は、日本でも数少ないイヨベ工芸社のピアノ塗装技術を採用。シリーズとして静と動、重と軽などの相反する要素を融合させコントラストを作ることによって、プロダクトにダイナミズムを表現したデザインとなっている。
開催期間
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2024年10月18日(金) ー 2024年10月27日(日) |
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時間
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10:00ー 18:00(10月27日は15時まで) |
場所
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JIDAデザインミュージアム |
入場料
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無料 |
木下陽介
CANUCH Inc. CEO&Designer / 東京工芸大学 芸術学部 デザイン学科 助教
代表的な仕事に、株式会社ルミネ新オフィス、鎌倉紅谷八幡本店、TBWA\HAKUHODOオフィス、Visionalオフィス、小国杉を使用したファニチャーFILの「MASS SERIES」のデザイン等。
CANUCH
木下陽介・野口優輔による、東京を拠点とするデザインコレクティブ。2012年設立。人と物との関係性の探求を起点とし、インテリアデザイン、プロダクトデザイン、マテリアル開発など様々なプロジェクトを手がけている。
HP: https://canuch.com/
Instagram:@canuch_inc
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