ニューヨークを拠点に活動する米国人画家ダミアン・ローブの個展が開催されます。
ローブは映画の1シーンや自ら撮影した写真を基に、極めて写実的な具象絵画を描くことで知られています。撮影者の意識を追体験するような浅い被写体深度やカメラ特有のレンズフレア現象、映画のような画面の縦横比など、ローブの描くイメージには常にカメラのレンズが介在しています。
本展では、作家初の試みとして写真作品のみを13点展示します。パンデミックのさなか、展覧会の準備を進める中で作家が選んだ作品は、ニューヨークの自宅やハリウッドの風景など、自身に馴染みのある場所を撮影した写真です。媒体の抵抗が薄い写真というメディウムを選択することで、作品の重心はイメージへと移動します。また、カメラのレンズ特有の中立性が強調されることで、解釈の多様性が生まれます。
暗黙のうちに社会が広く共有している景色とその背景にある文脈、そして現代の映像文化を考察する機会となるでしょう。complex665で同時開催されるペインティング作品の展示と併せて、ぜひお楽しみください。
Photo : Damian Loeb "Las Vegas Boulevard S", 2022, archival pigment print, 61 x 105.4 cm
© Damian Loeb / Courtesy of Acquavella Galleries
開催期間
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2022年10月1日(土) ー 2022年11月5日(土) |
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時間
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12:00 ー 18:00
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定休日
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日曜・月曜・祝日
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場所
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アマナティーアイジーピー |
■同時開催
amanaTIGPから徒歩10分のタカ・イシイギャラリーのビューイングルーム(complex665 1F)にペインティング作品数点を展示いたします。
開催期間
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2022年10月1日(土) ー 2022年11月5日(土) |
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場所
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complex665 1Fビューイングルーム |
ダミアン・ローブ
1970年生まれ。現在ニューヨークを拠点に活動。アルドリッチ現代美術館(リッジフィールド、コネティカット州、2006年)での個展など、国内外で多くの展覧会を開催している