デザイン発信拠点「AXIS」は、デザインが果たす役割の重要性に着目し5年の構想を経て1981年9月23日、
東京・六本木にオープンしました。
日常の地平まで深く根ざしたデザイン、商品、活動を知ってもらうことによって人々の生活に豊かさと幸せ
をもたらしたいと願い、ここをデザイン振興活動の拠点としました。以来、このコンセプトに賛同するテナ
ントパートナーとともにデザインのある生活を提案しています。
ビル内は、国内外の優れたデザインが集まるショップやショールーム、レストランなどで構成され、さまざ
まなデザインに触れられる機会を提供しています。
デザイン発信拠点「AXIS」 開館時のメッセージ手をあわせて水を飲んだ時コップのデザインが始まりました。
今一番大切なことは毎日の生活。なんでもない日常的地平を大切にして生きること。
そのために自分の生き方、生活、身のまわりのモノを見つめなおす。
そこに明確な自分の座標軸=アクシスがみえてくる。
座標をもった自身のあるテーストで選びぬかれたモノ、納得のいくデザインにかこまれた心地よく美しい日々。
AXISは包括的な生活をデザイン的視野で見つめ、積極的な提案を続けてゆきます。
建築のコンセプト
建築自体を「デザイン活動」
の一環と捉える
「日常の地平にまで深く閑かに根づいたデザインとその活動を具体的に、街角に現わす」というAXISプロジェクトのコンセプトが、建物のコンセプトとしても表現されました。デザインを愛する人々、デザインに目覚めようしている人々にとり、真に魅力的な場所になることを大きなテーマとしました。
ヒューマンスケールの建築
建築は、高密度の街並の中であえて低層で清々しくヒューマンな建物とし、威圧感なく人が集まり楽しむ場を実現しました。
ニュートラルな建築デザイン
「人とモノが集まる豊かな空間」
建物のデザインは、訪れる人々とモノとその活動、個性を持った店舗や社会的な意義を持った事業が主役となり「デザインと生活の提案体・AXIS」が形成されるとして、建物の個々の部分が主張しすぎないニュートラルなものであるべきだと考えれられました。色はグレートーンを基調とし、表面的な装飾は排除。ショーウインドウに陳列されるモノと訪れる人々が最高に美しく見え、優しく包み込まれる豊かな空間づくりを目指しました。
界隈の形成
ニュートラルな建物を目指す中で大切にしたことが「界隈性」です。内部の廊下は街路の延長と考え、中立的な通路に面してのショップの個性を際立たせる設計としました。中庭のガラスブロックから地下1階へ自然光がやわらかに差し込む落ち着いた空間から上層階に至るまで、ヒューマンスケールのビルの中でさまざまな表情の界隈が作られました。
建築の特徴
自然光と空気がつくる開放的な空間
店舗のガラスファサードとバルコニーを除いて全く開部のないコの字型の建物の正面から内部へ入ると、 外観からは思いがけない解放的な空間が広がり、柔らかな自然光と空気が感じられます。
倉俣階段
AXISの建設と活動には、エットレ・ソットサス、マリオ・ベリーニ、アキッレ・カスティリオーニ、倉俣史朗、黒川雅之、植木莞爾、内田繁など、国内外トップクラスのデザイナーが参加しました。1階の中庭から2階へ続く階段はインテリアデザイナー 倉俣史朗氏の名作。現在では倉俣階段として親しまれています。
建築概要
所在地 | 東京都港区六本木5-17-1 |
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敷地面積 | 1672.2㎡(505.8坪) |
建築面積 | 1261.0㎡(381.5坪) |
総床面積 | 8682.1㎡(2,626.3坪 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
用途 | ショップ、飲食店、ギャラリー、オフィス、駐車場 |
竣工 | 1981年9月 |
総合プロデュース | 株式会社浜野商品研究所 |
設計監理 | 有限会社アーキテクトデザイン |
施工 | 株式会社竹中工務店 |
運営 | 株式会社アクシス |
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